桂離宮を訪問

こんにちは。

 

5月17日に、京都の桂離宮を訪問しました。

 

京都への旅行にあたっては、受入れを少人数に絞っていて事前予約を必要とし、普段 訪れることが難しい寺社や施設を組み込む準備をしました。

 

桂離宮もその一つで、修学院離宮、京都仙洞御所、西芳寺(苔寺) などとともに、原則として三か月前からの事前予約を必要とします。
各施設によって差がありますが、一日の受け入れ数は概ね 70人~80人程度と見受けられ、かつ1日を3個程度のセクションに分けて、各セクションの受入数は 20数名程度と見受けられます。

 

参考までに書きますと、事前予約法は、概ね次の4枠があります。

A:インターネット申込み枠
B:往復葉書申込み枠
C:宮内庁窓口枠 (京都御所内の 宮内庁参観事務所を、前日までに直接訪問要す)
D:当日 現場枠(参観したい日の当日の 朝一番で 現地に並ぶ <少人数のみ受入れ>)

 

AとBは 訪問日の3か月前から受け付けますが、特に Aはすぐに埋まるそうです。
西芳寺には、CとDは無いと認識しています。西芳寺は そもそも民間の寺社ですし。
また、Dは、一日全体の事前受付済人数が A, B, Cの枠で満たなかった場合を中心に設定され、多くても セクションあたり5名+α 程度のようです。

 

筆者は、西芳寺は 、インターネット枠が既に埋まっていたため B枠で確保し、桂離宮と京都仙洞御所については、残念ながらA, Bでは参観券を得られなかったため、当日の朝に それぞれの施設の受付開始時刻に10分ほど並んで 当日券を入手しました。
ゴールデンウィークが終わった後の平日であったので、当日枠が残っていたのだと思います。(前日に事務所に電話で問い合わせて、当日枠が出る感触を得た上での話です。)

 

ではさっそく。

 

 

屋外での受付を済ませて、ツアー開始を待つ 待合室の入り口です。

 

住吉の松
 ガイド付きツアーが開始されました。
 正面の松は、あえて池の全景を隠すように植えられており、これからの庭園回遊に対して期待感を高めるための演出だそうです。

 

写真右上の方が宮内庁のガイドさんです。
なかなか熱のこもった説明をしてくださいました。

 

枝分かれの道。この先は行き止まりの結界がありますが、庭の奥深さを期待させます。

 

離宮正門
 儀式等以外には、ふだんは開けられることはありません。

 

御幸門
 後水尾天皇行幸に備え、設けられたそうです。

 

外腰掛
 茶室に案内されるまでの待機処です。シンプルな中に風情があります。

 

桝形手水鉢
 外腰掛近くに備えられています

 

松琴亭 (茶室)

 

松琴亭

 

 

松琴亭の竈構え
 参観中盤のハイライトである松琴亭の 設えと内部です

 

市松模様の壁紙と襖絵
 松琴亭の内部です。
 市松模様が斬新ですね。また襖絵は狩野探幽の作と伝えられています

 

 

 

賞花亭
 茶屋です。高みに建てられており、池と花を楽しむ設えですね
 竹の格子が印象的です。外からの風雨を遮る壁はありません

 

 

曲面に趣のある橋です。

 

笑意軒
 笑意軒の名は「一枝漏春微笑意」からとったものという

 

三光灯籠 (笑意軒 船着き場近く)

 

笑意軒内の正面腰壁の変形菱形意匠もユニークです。

 

園林堂

 

 

書院

 

笑意軒の遠景

 

月波楼
 回遊式庭園ツアーのクライマックスとなる月波楼です。
 池越しの観月のための茶亭とか。
 私が立っている側は、屋外と室内を隔てる壁も障子もなく、吹きさらしとなっています。
 説明員さんによると、建物を劣化から守るのが一苦労だそうです。

 

 

桂離宮のガイドツアーを全て無事終了し、出口につながる小径です。

 

ざっと1時間だったでしょうか。
今まで観た日本庭園の中で最も見ごたえのある素晴らしい庭で、とても印象の深いものでした。機会があれば再訪したいところです。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。