小学生の勉強を見る

 

こんにちは。

 

最近、家の近くの近隣センターで小中学生の勉強を見るというのを始めました。
住んでいる自治体の学習支援事業の一環として、学校でもない、塾でもない、子どもたち自身のペースで学習ができる居場所を提供するという事業があって、教えるボランティアを募集していたためです。

 

小中学生で放課後に勉強を見てもらいたい子は塾に行く場合が多いでしょうが、事情があって塾に行けない・行かない子も少なくないということが背景のようです。

 

週に1日、夕方の2時間ほどです。これまで3回行きました。
学校の宿題や、親に与えられたドリルを持ってやってくる子が多い。
これまでのところ、子どもが大人に見て貰いたい科目は圧倒的に算数が多いという気がします。ついで国語ですが、小学生の国語は、漢字を覚えることが大きな比重を占めているように見受けます。

 

私は一応、算数と理科ということで自治体に登録しました。
実際に行ってみて、小学生に教えるといっても、こちらももう数十年も算数・数学から遠ざかっていますから、教育の現場に即した実践力を取り戻すのはナカナカ大変です。

 

3回ほど行ってみて算数を見てあげながら、少しづつ記憶が蘇って来ました。
子どもたちが苦戦しているのを見て、小学生が 躓 (つまづ) いて算数嫌いになりそうな箇所は、分母の数字が異なる分数の引き算や、複数桁の整数同志の割り算(筆算)の習得あたりではないかと思いました。

 

大人はもはや、分数の加減算や筆算などの手計算は、日常生活ではやらないでしょう。
計算をやるとすれば、せいぜい、安易に電卓をはじいて小数点以下は無視する、といった作業がせいぜいかな、と思います。

 

遊びたい盛りの小学生が、手計算で分数の通分・加減算・約分・帯分数化の作業や、桁数の多い割り算の筆算を何十題と解いてマスターすることを毎日続けるのは、限りない忍耐力の要る作業です。大人が解いても、商の最下位桁にゼロを付けるのを忘れたりとか、結構ひっかかったりします。数学嫌いになるもの「むべなるかな」です。

 

大人になって分数や筆算を使う機会が少ないからと言って、将来に様々な可能性のある子どもたちに、こういった数字の加減乗除の基礎を全く教えなくても何ら問題ないと安直に主張できる説得的理屈を持ち合わせているワケでもありません。

 

この教室のボランティアにとって一番大事なことは、通って来るこどもたちが勉強嫌いにならないように言葉を掛け、少しでも進歩したら褒めて励ますことが一番大事なことかも知れないと思ったりしています。
何も勉強できるようになることが全てではありませんが、この先、生きづらくないようにいくらかでも勉強がわかるようになって、少しでも楽しくなれば良いと願うばかりです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。