ねぷたを観に行く旅

こんにちは。

 

8月の初めに、弘前 (青森) の ねぷたを観に行きました。
東北の三大祭りを観るのは初めてです。

 

 

東北新幹線はやぶさ でGO!
途中、福島付近で 帯状の巻雲が見えました。

 

 

新青森を経由して正午くらいに弘前駅に到着!
ランチ済ませてホテルに荷物を預けた後、先ず、ねぷたの勉強を兼ねて弘前公園の近くにある「津軽藩ねぷた村」に行きました。
ねぷたの静態展示があって、まつりの歴史などの説明も聞けます。

 

係員さんの説明と津軽三味線の実演のあと、ねぷたで拍子をつける津軽太鼓の打ち方の練習をさせてくれます。

 

ねぷた村を後にして、桜の名所である 弘前公園に北門から入りました。
弘前公園は、弘前城の外濠の内側を公園として整備して市民の憩いの場となっています。

 

二の丸未申櫓。城の四隅に設けられた櫓は、物見の役に立つよう造られ、また敵が城郭に攻撃を仕掛けてきた際に反撃するものだそうです。

 

公園内を回遊して天守に着きました。津軽信枚によって江戸幕府が開かれて間もなくの1611年に完成したそうです。
この天守は、江戸時代以前に築かれた天守が残る国内現存の12天守の一つで、東北で唯一の現存天守とのこと。

 

天守近くの展望台から岩木山が見えます。頂上付近には雲がかかっています。

 

1600年前後から現代2023年まで400年以上の歴史を持つ城郭であるので、数多くの古木・銘木が城内(公園内)に残っているようです。

 

この木は、日本最大幹周のソメイヨシノだそうです。
以下、弘前市みどりの協会のホームページによります。
推定樹齢100~120年、主幹幹周5.37m、樹高10m 
明治15年の日本最古のソメイヨシノと同時期に植栽された可能性があるが、詳細は不明。

 

これも古木で、ネズコという木だそうです。
同じく弘前市みどりの協会のホームページによります。
クロベ 樹齢500年以上 幹周550cm、樹高17.5m
別名ネズコ。国内で15位の巨木。築城以前からのものと考えられ、樹皮は火縄銃の火縄に用いられた。

 

南門近くの「杉の大橋」です。

 

二の丸南門です。
日本の城は、大手門、追手門 など、門構えも見どころの一つと感じています。

 

ちょっと休憩。
時間は前後しますが、津軽藩ねぷた村見学のあと お茶しました。 珈琲 はなまる という店で、アップルパイと フレッシュりんごジュースをオーダー!
この店以外でも、ご当地名物の「アップルパイ」を何度もいただきましたが、はなまるのアップルパイが一番の絶品でした。

 

さて午後も3時を過ぎました。
街は、いよいよ今夜7時から始まる ねぷたスタートの仕上げに余念がない雰囲気でした。
まつりそのものも楽しみですが、こういった舞台裏の一部が観られて 次第に高まってゆく町のムードを実感するのも醍醐味です。

 

こんな倉庫に保管されているのですね。

 

パレードのスタート地点まで牽引されて行く「ねぷた」の様子。

 

これは、こぶりのねぷたです。

 

スタート地点に近い場所。 ベールが取り払われています。

 

何台も連なって、出発の順番待ちの列になっています。

 

先導する太鼓車も待っています。

 

ねぷたの出発地点は、弘前公園すぐ西の 桜大通り の 旧青森銀行前広場です。
ねぷたまつりは コンテストの形式を取っていて、出発地点には審査員席の準備も万端のようです。

 

 

さて市内観光に話が戻ります。藤田記念庭園に来ました。庭が素晴らしいという所です。
庭内に旧藤田家別邸があります。これは通りから見た写真です。

 

庭園内に入って別邸の正面です。
弘前は古い洋館が多々ある街としても有名です。
藤田別邸は、大正10年の築だそうです。

 

石づくりが美しい 旧青森銀行本店

 

基督教団の青森教会

 

弘前文化センター前の 弘前為信像です。
為信は、弘前藩の初代藩主だそうです。

 

工芸品の「こぎん刺し」の店もいくつか訪れました。
ここは デザインの開発や製作をやっているところで、見学受け入れと即売をやっています。

 

時間も過ぎて、ねぷた開始まで あと1時間ほどとなりました。
予約したレストランに行く途中で、「かくみ小路」という所を通りかかりました。
レトロな雰囲気を保った 古くからの飲み屋街です。

 

こんな古い看板が満載の通りです。
まるで数十年前にタイムワープした感じです。

 

 

日が落ちて来ました。いよいよ ねぷたまつり が始まりました!
実行委員会の役員・スタッフさんらしき方々が パレードの先頭を引っ張ります。

 

開始を告げる 津軽情っ張り大太鼓

 

金魚ねぷたです。なんで金魚??
以下、あるwebサイトからの引用です。
江戸時代に津軽地方で品種改良されて金魚である「津軽錦」が発祥だそうです。
庶民はその津軽錦を「幸運をもたらす金魚」として憧れ、その憧れの気持ちから金魚ねぶたが作られたとも言われているのです。
そんな金魚ねぶたは時代を超えて残り続け、祭り期間中は建物などに飾られたり、提灯として持ち歩いたり、山車として練り歩いたりもします。

 

ねぷたは 毎年8/1~8/7の7日間開催されますが、毎日だいたい 夕7時に始まって 9時半ごろに解散となります。
始まって序盤の宵の口は、幼稚園生や小学生が引く 可愛いねぷたも登場します。
保護者や先生が助けながら引く、直径1.5メートル前後のこぶりのねぷたで、子供らの様子がとても微笑ましく なんだか癒されます。
写真に撮りたかったのですが、残念ながらうまく撮れなかったので、代わりに 市立観光館に展示していた工作の作品をここに置きます。

イメージとしてはこんなカンジで、まつりに参加する こどもねぷたの実際の大きさは直径1~1.5 メートルくらいです。
こどもも幼稚園の時から参加して慣れ親しんでいる祭りなんですね。

 

次の写真が、小学生が引くねぷたです。

交差点の真ん中に来ると、台の中心を回転軸にして クルっと一回りして披露してくれるのが、なかなか面白くて笑えます。
大人のねぷたも回します。
回し方は色々あって、こどもねぷたは 台全体を数人で担いで担ぎ手が その場で 円の形に走って回すやり方もあり、大きなねぷたは、台の内部に回転用のシャフトとベアリングが機械仕掛けで装備されていて、台座は静止したまま、乗せているねぷた本体が、担ぎ手の一人が紐を引いて回るものもあります。

 

ねぷた運行の担い手の中心は町内会単位だそうです。毎年60基くらいがエントリーするそうです。

 

自治体としての「市」も出します。

 

市内に拠点があるいくつかの企業も出すようです。
FDAエアライン。

 

弘前航空電子

 

再び町内会が担う山車です。

 

一日の大詰めは 大型ねぷたも登場します。
以下、今年7月の河北新報の記事の引用です。
弘前ねぷたの運行団体「津軽衆」(青森県弘前市)が今年、結成30年目となった。祭りで最も大きいねぷたを出陣させ、長年にわたり観客を魅了してきた。幾度となく訪れた苦難を乗り越え、節目となる今年、渾身(こんしん)のねぷたを披露し、関係者に感謝の気持ちを伝える。最大級のねぷたの大きさは、直径約10メートルくらいだそうです。

 

これくらいの大きさになると電線や 街路の中央に向けて突き出す信号機にひっかかるので、各ねぷたは そういった障害物を避けるための様々な工夫を凝らしています。

 

今夜はねぷたを堪能しました。

 

さて翌日はレンタカーを借りて郊外へ。
岩木山神社です。地元の守り神ですね。

 

参道には 湧き水の清め水もあります。

 

津軽岩木スカイラインのヘアピンカーブを約70回ターンして、岩木山の8合目まで登りました。
展望台から 日本海・北海道方面を観た景色です。
雲がかかっていて眺望は今一つでした。標高1600mもあるから仕方ないです。

 

弘前の隣町の鶴田町にある 「鶴の舞橋」です。
岩木山を背景にした綺麗な景色です。

 

丹頂鶴がいました。

 

今日は帰る日です。
お土産を探すのを兼ねて、市立観光館に来ました。

 

ねぷたの季節とあって、色々展示されていました。
地元の工芸品も網羅されて見応えありました。

 

館内に、弘前工業高校の生徒が製作したというジオラマ
日本一とも言われる弘前公園の桜並木の全貌がよくわかります。
製作した生徒たちの 桜と公園への愛が伝わってくる気がします。

 

幼稚園の工作ねぷたも展示されていました。

 

今年オール弘前ロケで撮影したという 映画(堀田真由 主演)の宣伝ポスターを、街のあらゆる場所で目にしました。
津軽塗りの製作工房が舞台の物語です。9月1日に全国で公開とのことです。
今年弘前を訪れたからには、ぜひとも観に行かなくては!

 

帰りは、弘前から新青森まで 臨時特急「ねぷたまつり1号」で帰りました。

 

北国でも 真夏の昼間はとても暑かったですが、思い出に残る旅となりました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。